糖質制限のはずが同時に脂質も制限
以前、ブームにもなった「糖質制限ダイエット」。
実際にこの糖質制限ダイエットの減量効果は出やすく、その知名度からも未だに糖質制限を心がけてダイエットに取り組む人が多いと言われています。
主に糖質制限で取り沙汰されているのは、お米やパン、麺などの炭水化物ですが、これらを一時的に制限することで、体内のグリコーゲンや水分が激減し、体重が減ることは有名です。
ただし、この糖質制限を誤った知識でおこなってしまうと体に必要なエネルギーを十分に取れず、栄養失調にもなりかねないと言われています。
特に初めては糖質を制限する方にとっては、同時に脂質も大幅に制限してしまうので注意が必要です。
糖質を控えるだけのはずが、食べること自体に抵抗を感じる人が多く、糖質のエネルギー源を控えるだけでなく、脂質やタンパク質まで無意識に制限してしまうケースがあるようです。
脂質やタンパク質といった、三大栄養素を全て制限してしまうということは、栄養失調にもなりかねないので、糖質制限中の体はエネルギーの源が脂質であることをしっかりと理解した上でバランスの取れた食事を心がけるようにしないといけませんね。
食べる量を減らしすぎて基礎代謝が悪くなってしまう
三大栄養素を過剰に制限してしまうと基礎代謝の悪い体、すなわち痩せにくい体を作ってしまうことになる場合があります。
私自身も、炭水化物を一切取らないダイエットを経験したことがありますが、貧血が頻繁に起こるようになり、会社の健康診断の際に、お医者さんから注意を受けた事もあります。
その時は、炭水化物やお肉、見た目が脂っこそうなものは一切口にせず、野菜中心の食生活を過ごしていました。
「野菜ならいくら食べても大丈夫」と勝手な思い込みで、三大栄養素がほとんど含まれないカロリー密度の低い食材ばかり食べていました。
最初はみるみるうちに、体重が減っていきましたが、一定の時期になると減りにくく、おまけに体調を崩してしまっては本末転倒です。
三大栄養素を満たす食事をベースに、体の基礎代謝をしっかりと維持しながら、バランスの取れた食生活で、きちんとしたダイエットを心がけるようにしないといけませんね。